2005年発売のドネーション万年筆。稀代の名指揮者にしてピアニスト、ショルティの名を冠した逸品のご紹介です。カラヤン、バーンスタインと同時期に活躍し、カラヤンの死後世界最高の指揮者としてグラミー賞を史上最多40回も受賞するなど、ドネーション万年筆シリーズ中、その物語は傑出しているでしょう。写真をよくご覧頂ければお分かりの通り、キャップリングは五線譜を、クリップはピアノの鍵盤をイメージした表現は、氏の業績を讃えるに相応しいデザインと言えるでしょう。ほんの僅かな調整を施したニブは、他の出品万年筆と同様にとても書き心地のよい18CのBです。モンブランと言えば万年筆の王道に位置づけられる149がありますが、146をベースにした限定品や特別生産モデルも数多くあります。吸入機構や本体のコンディションは極めて良好です。当方が入手したのは2010年と記憶しています。今では発売から17年経過した中古品ですが、17年の時を経て熟成した万年筆という捉え方も出来るのではないでしょうか。唯一、神経質？否、大人の趣味だからこそ気になる部分があるます。ピアノ鍵盤を模したクリップの黒い樹脂の上部に、微かに凹みのような傷みがあります。当方が入手した時に既にあったものですが、むしろ僕は、書き手が言葉を紡ぐ苦悩と喜びの跡だと美化して愛着を注いできたものです。モノにあるそんなドラマを含めて愛でて貰えれば嬉しいです。商品は本体のみです。ご不明な点はご遠慮なくお問合せください。どうぞよろしくお願い申し上げます。